パイロット不足は「いよいよ表面化」から“争奪戦”の段階へ

alt="空港エプロンに駐機するANAの旅客機。機材更新の遅れが航空会社の運航現場に与える影響を示す風景" キャリア

ここ数年、航空業界で語られてきた「パイロット不足」は、もはや将来の懸念ではなく、現在進行形の課題として採用現場に表れています。

特定の航空会社だけの話ではなく、複数社が同時に経験者採用を継続していることからも、その深刻さがうかがえます。

本記事では、スカイマークを起点に、現在の経験者採用の状況を整理しつつ、応募者側が必ず意識しておきたい FO(副操縦士)から機長昇格までの考え方 について掘り下げます。


スカイマークの説明会は終了、しかし経験者採用は継続中

まず、情報の更新点から整理します。

以前話題となった スカイマークの採用説明会 は、すでに終了しています。

ただし、ここで重要なのは、
説明会が終わったこと=採用が終わったことではない という点です。

スカイマークでは、現在も経験者採用を継続しており、採用ページ上でもその姿勢が明確に示されています。

説明会はあくまで一時点の施策であり、その背景には、長期的な人材確保の必要性があります。


ZIPAIRは2026年1月〜3月に採用説明会を実施予定

一方、ZIPAIRでは、2026年1月から3月にかけて採用説明会を実施することが公表されています。

オンライン形式で複数回開催される予定であり、これは運航規模の拡大と人員確保を見据えた動きと考えられます。

説明会の有無は、その会社の採用温度感を測る一つの指標です。

募集要項だけでなく、「どの程度本気で人材を探しているのか」という視点で見ると、業界の流れがより立体的に見えてきます。


ADO・FDA・ソラシド・SJOも経験者採用を継続

経験者不足は、特定の会社に限った問題ではありません。

  • AIRDO(ADO)
  • フジドリームエアラインズ(FDA)
  • ソラシドエア
  • Spring Japan(SJO)

これらの航空会社でも、経験者採用が継続して掲示されています。

会社ごとに運航規模や路線、機材は異なりますが、共通しているのは
**「経験者が不足している状態が続いている」**という事実です。

これは一時的な採用強化ではなく、業界全体の構造的な人材課題と捉えるのが現実的でしょう。


本当に確認すべきポイント|FOから機長昇格までのタイミング

経験者採用が続く中で、多くの人が気になるのが次の点です。

「FOとして入社した場合、どのくらいで機長に昇格できるのか」

この点について、求人情報やニュース記事に具体的な答えが書かれることはほとんどありません。
なぜなら、昇格のタイミングは 会社ごと、時期ごとに大きく異なる からです。

昇格に影響する主な要素には、以下のようなものがあります。

  • 機材数・増減計画
  • 路線拡大のスピード
  • 機長・教官の人数と訓練体制
  • FOの在籍人数と昇格待ちの状況
  • 社内の昇格基準や運用方針

そのため、FOから機長への道筋は
**「一般論」ではなく「その会社の現実」**を確認する必要があります。


採用担当者に確認しておきたい質問例

昇格については、遠慮せず、採用担当者に直接確認することが重要です。
以下は、そのまま使える質問例です。

  • FOから機長任用までの一般的な目安(年数・飛行時間)
  • 昇格訓練は年にどの程度実施されているか
  • 直近1〜2年の機長昇格実績
  • 今後の機材計画や路線計画が昇格に与える影響
  • 型式限定やベース条件がキャリアに与える影響

これらは決して失礼な質問ではありません。
むしろ、長期的なキャリアを真剣に考えている姿勢として、正当に受け取られる質問です。


経験者採用が常態化した時代に必要な視点

スカイマークの説明会は終わりましたが、経験者採用は続いています。
ZIPAIRは説明会を実施し、ADO、FDA、ソラシド、SJOでも募集が見られます。

この状況が示しているのは、
「経験者が不足している」という現実が、業界全体で共有されている ということです。

だからこそ応募者側も、

  • 募集が出ているかどうか
  • 条件が良さそうかどうか

だけで判断するのではなく、

  • その会社でどんなキャリア設計が現実的か
  • FOから機長への道筋が見通せるか

を冷静に確認していく必要があります。

焦らず、しかし機会は逃さず。
この姿勢こそが、経験者採用が当たり前になった時代における、最も誠実な向き合い方だと考えます。


各社の公式採用情報

募集条件や時期は随時更新されます。
最終的な判断は、必ず公式情報をご確認ください。

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