1. パイロット採用市場の現状
- 国内外問わず、売り手市場が定着
- 機長要員については、JAL・ANA・JTA等を除きほとんどの会社が随時採用
- 経験豊富なキャプテンは国内外を問わず、常に需要が高い状況
2. 「2030年問題」を背景に広がる副操縦士採用
- 2030年前後に大量退職世代を迎えるため、各社が将来を見据えた副操縦士要員の採用を強化
- 直近の募集事例(2025.8.20現在)
- スカイマーク
- スプリングジャパン
- ZIPAIR
- いずれも「本邦航空会社での飛行経験」が応募条件となっており、一定のキャリアを積んだパイロットが対象となっています。(詳細は各社募集ページ参照)
3. 各社待遇の多様化
- ベース地や乗務形態による年収・手当の差が拡大
- CAUGの訓練体制も、今後のキャリアを考える上で重要な比較ポイント
- 待遇は一律ではなく「会社ごとに個性が出ている」段階に
- フライトタイムが欲しいのか、安定した給与が重要か
4. 今後の展望 ― FOUG採用への拡大
- この先にFOUGの採用拡大が予想されます
- 現在の経験者採用の流れが落ち着いたのち、「有資格だが実務経験が少ない人材」に門戸が広がる可能性も大いにあるでしょう
- 早めに情報をキャッチし、キャリア形成戦略を練ることが重要です
(スターフライヤー・FDA・JJP(訓練校推薦)が未経験者募集を始めましたね!)
今後の動向
現在副操縦士の皆さんは、いち早くCAUGのコース投入され、機長資格が取得できる会社に移動したいと考えていると思います。
60歳以降の給与体制も各社で異なります。これから数年、売り手市場が続くと予想されています。経験者はそれなりのキャリア形成を意識して、この時期を有効に活用していくべきです。キャプテンについても国内航空会社の待遇水準を世界基準に合わせていかないと、今後の国内からの人材流出は避けられないでしょう。
ピーチでは機長退役後も一定期間シミュレーター教官として活躍できると聞いたこともあります。そんな長期キャリアの展望が見える会社は働き側として安心ですね。
国内の航空会社はどの方向に進んでいくのでしょうか。