(Ayakoさんの執筆記事です。)
はじめに
私は航空業界のことを
ほとんど知りませんでした。
身近にパイロットもいませんでしたし
仕事の内容も詳しく分かりません。
だから彼と出会ったときも
「本当にパイロットなの?」
と思ったのを覚えています。
どこか遠い世界の人。
そんな印象でした。
実際に付き合い、少しずつ彼の仕事や
考え方を知る中で
その印象は大きく変わっていきました。
航空業界を全く知らなかった私が
なぜパイロットを尊敬するようになったのか
をお話ししたいと思います。
なることより、続ける方が大変
私の中で、パイロットという仕事は
「なるまでが大変な仕事」でした。
厳しい訓練や試験を乗り越え
一度資格を取れば経験を積み重ねていく。
そんなイメージを持っていました。
しかし実際は違いました。
彼を見ていて驚いたのは
なった後も勉強が終わらないことです。
定期的に訓練や試験があり
そのための勉強を続けています。
休日に資料を読んでいることもありますし
帰ってきても勉強していることがあります。
私は何度も
「また勉強するの?」
と聞いてました。
パイロットになることも大変だと思います。
ただ私には
なった後も飛び続けることの方が
大変そうに見えています。
想像以上だった健康管理
もう一つ驚いたのが健康管理です。
お酒を飲むタイミングにも制限があります。
身体検査前は食事にも気を遣っています。
体調管理も仕事の一部という印象です。
もちろん人によると思います。
ただ少なくとも彼は、とてもストイックです。
体調を崩さないこと。
検査をクリアすること。
安全に飛ぶこと。
そのために日々の生活を整えています。
私は最初、その姿に少し驚きました。
でも今は
それだけ責任の大きな仕事なのだと
理解しています。
生活リズムのない生活

付き合う前には
想像していなかったこともありました。
それは生活リズムです。
昼勤だけ
夜勤だけ
そういう仕事ならイメージできます。
でもパイロットは違いました。
朝早い日もあります。
深夜に仕事をしている日もあります。
国際線では時差もあります。
毎週同じ生活を送ることはほとんどありません。
私は最初
「どうやって付き合っていけばいいのだろう」
と思ってました。
普通の会社員同士の感覚
が通用しないこともあります。
それでも少しずつ慣れていきました。
そして今では、それも彼の仕事の一部と
自然に受け止めています。
厳格さが安心感に変わった
彼は普段から物事を曖昧にしません。
確認ばかりします。
決められたことを守ろうとします。
最初は少し窮屈にも感じました。
もっと気楽でいいのに。
私にも同じことを要求しないで。
そう思ったこともあります。
しかし彼の仕事の現実を知るうちに
見方が変わりました。
何百人もの命を預かる仕事です。
確認を怠らないこと。
決まりを守ること。
思い込みで判断しないこと。
そうした習慣は仕事だけではなく
その人自身の一部になっているのだと思います。
その真面目さが安心感につながっています。
同期を大切にする人たち
意外だったのは、同期との関係でした。
厳しい訓練を勝ち抜いた人たちだから
競争の激しい世界なのだと思っていました。
でも彼の話を聞いていると少し違います。
同期をとても大切にしています。
訓練を一緒に乗り越えた仲間。
困ったときに相談できる仲間。
お互いを信頼している仲間。
そんな話をよく聞きます。
もちろん厳しい世界だと思います。
人を蹴落として上へ行くというより
支え合いながら歩んできた人たち
だと感じました。
航空業界を知らなかった私にとって
とても印象的だった部分の一つです。
子供の頃の夢を、今も続けている

彼は子供の頃からパイロット
になりたかったそうです。
私は時々思います。
子供の頃の夢を本当に叶えられる人は
どれくらいいるのだろうと。
そして夢を叶えた後も
その仕事を続けている人はどれくらいいるのだろうと。
彼を見ていると
空が本当に好きなのだと感じます。
飛ぶことが好き。
飛行機が好き。
だから努力を続けられる。
だから勉強も続けられる。
そんなふうに見えます。
私が尊敬しているのは
パイロットという肩書きではありません。
好きなことを見失わず
そのために努力を続けている姿です。
生きる力が強い人たち
航空業界を知らなかった私が
今パイロットに抱いている印象があります。
生きる力が強い人が多いということです。
もちろん頭の良さも必要だと思います。
身体的な条件もあるでしょう。
勉強もできなければなりません。
しかし実際に近くで見ていて感じたのは
それだけではありませんでした。
不規則な生活を続けること。
訓練や試験を乗り越え続けること。
健康を維持すること。
プレッシャーと向き合うこと。
そして最後は、自ら判断すること。
私はそうした積み重ねの中に強さを感じます。
パイロットは特別な人たちだと思っていました。
でも今は少し違います。
特別な才能を持った人というより
自分の人生を自分で引き受けている人たち。
そんな印象です。
おわりに
私は航空業界のことを何も知りませんでした。
彼のような考え方をする人とも
それまであまり出会ったことがありませんでした。
だからこそ、たくさん驚きました。
そして少しずつ、尊敬するようになりました。
意外だったのは
パイロットが特別な人ではなかったことです。
本当に普通の人です。
笑うし、悩むし、失敗もします。
どこにでもいる一人の人です。
ただ
その普通の人が長い努力を続けて夢を叶え
今も努力を続けながら空を飛んでいます。
私が尊敬しているのは
パイロットという肩書きではありません。
夢を追い続けること。
努力を続けること。
仲間を大切にすること。
責任から逃げないこと。
そんな生き方です。
そしてこれからも
彼の信頼に応えられる人
でありたいと思っています。
読んでいただき、ありがとうございました。

