CAの年収は、ネット上に推測が多く、数字だけが一人歩きしがちです。
だからこそ最初に見るべきは、公的な統計。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和6年度)」をベースにした平均像では、CAの年収は次の通りです。
- 平均年齢:33.6歳
- 勤続年数:9.2年
- 労働時間/月:149時間
- 超過労働:1時間
- 月額給与:405,000円
- 年間賞与:1,100,700円
- 平均年収:5,960,700円(約596万円)
ここで大事なのは、この数字が「初任給」ではないという点です。
平均年齢33.6歳、勤続9.2年の“平均像”としての年収です。
CAの給料は「固定+手当」でできている
CAの収入は、大きく分けると次の2層構造です。
- 固定部分:基本給など
- 変動部分:乗務手当(乗務時間で変動)+各種手当+(国際線では)滞在関連の支給 など
この構造を理解すると、
「初任給の額」と「平均年収約596万円」が、同じ職種でも矛盾なく見えてきます。
JALの初任給(募集要項)|基本給+乗務手当が明確
JALの新卒・客室乗務職の募集要項では、給与が次のように示されています。
- 基本給:221,000円
- 乗務手当:約50,000円(乗務時間70時間/月の場合)
※乗務手当は乗務時間により変動
つまりJALは、最初から
「基本給だけ」では語れない
飛び方によって変動する
という構造を、募集要項の時点で明確にしています。
ANAの初任給(公式リリース+採用情報)|職務調整手当を含む
ANAは公式リリースで、客室乗務職の初任給について
- 2024年4月から学卒で210,221円
- ※職務調整手当30,000円を含む
と公表しています。
さらに、ANAの採用情報(キャリア採用ページ)では、参考として新卒実績が学歴別にまとまっています。
- 院卒:213,521円(職務調整手当30,000円含む)
- 大卒・高専(専攻科)卒:210,221円(同上)
- 短大・高専(本科)・専門卒:202,319円(同上)
※別途諸手当あり/乗務時間に応じた手当あり
「パーディアム(Per Diem)」は“出張手当”として理解すると誤解が減る

話題でよく出るのが、パーディアム(滞在費・出張手当的なもの)です。
ステイでは、
滞在に関連した支給があり、
月ごとの明細が“同じ顔”になりにくい。
なぜ「初任給は控えめに見える」のに、平均年収は約596万円になるのか
ここまでをまとめると、平均年収約596万円(勤続9.2年)の背景が見えてきます。
- 賞与(年間約110万円)が平均値に入っている
- 乗務手当が乗務時間に応じて積み上がる(JAL/ANAとも明記)
- 深夜早朝・滞在関連の支給が加わり、月々が変動しやすい
だから、CAの年収は
入社時点で“約束される”というより、
続けることで積み上がっていく収入です。
年収は「数字」だけで判断しないほうがいい
CAの仕事は、いろいろなお客様、いろいろな文化、さまざまなステイ先に触れ、人生が豊かになる面があります。
その一方で、
深夜・早朝、時差、体調管理という現実もあります。
だからこそ、収入の見方はこう整理すると誤解が減ります。
- 年収=「生活の土台」
- 仕事の価値=「人生の厚み」
両方を同時に見ていい仕事だと思います。
まとめ|CAの年収は「仕組み」を知ると、現実が見える
- 公的データでは、CA平均年収は約596万円(平均年齢33.6歳)
- JAL:基本給221,000円+乗務手当(70時間/月で約50,000円、変動あり)
- ANA:学卒210,221円(職務調整手当含む)+乗務時間に応じた手当あり
- 収入は固定給だけではなく、手当と賞与で“積み上がる”
