JCABフルライセンスを取得したものの、就職活動に苦戦している方も多いと思います。
先の見えないトンネルに入り込んでしまったような気持ちはよく分かります。
採用は「タイミング」が一番重要な要素です。
その「タイミング」を逃さないように、常にレベルアップしながら、諦めずに取り組んでください。
事業用多発計器までで就職できた人は本当にラッキーな人です。航大を卒業しても就職が難しい人もいるのですから、私大養成も始っている昨今、自費取得組の方々も負けずに頑張ってください。
1. 航空会社への応募について
応募書類の作成
最初の関門は書類審査に通ること。これがなかなか難しい場合が多い です。
📌 OBがいる場合、話を聞いておくのがいいです。場合によっては話を通してくれるケースもあるでしょう。
➡ 航空業界は狭いです。人脈も大切に築いてください。
再応募の場合
基本的に再応募の場合、書類の段階でハネられることが殆どす。
もちろんそれでも根気強く応募するのですが、『前回よりこの点が変わっている』ということを必ず明記してください。
ライセンスやフライトタイムに関わることだけではありません。
一番手っ取り早いのは英語力の習得です。AOMやFCOMも英語で書かれていますし、外人クルーのいる会社などでは英語力を重視しています。そして努力の姿を形として見せることができます。
📌 再応募の際、最低限英語力はUPさせる
✔ 航空英語証明 レベル4 ⇢ レベル5
✔ 英検なら準一級
✔ TOEICなら800点以上
➡ FAAのAGI(Advanced Ground Instructor)資格などを取得して、知識をブラッシュアップするのもおすすめの方法です。(知識のブラッシュアップと英語力向上に繋がります。)
📌 AGIはフライト訓練なしに座学教育(要Endorsement)と座学・参考書・問題集だけで資格取得が可能です。またその勉強期間中に新たな人脈や情報も入手できるでしょう。(学科試験はCFIと同じ)
2. 更なる上位資格への挑戦
飛行時間250時間程度のライセンサーの技量は団栗の背比べ。
その場合、若い方が絶対に有利です。その若さで勝負できない場合は、上記の英語力に加え、働きながら更なる上位資格(タイプレーティング、ATP)に挑戦する方法もあります。
ただし、また訓練費用がかかります。
自分の人生への納得度との折り合いで考えるしかありません。
上位資格取得のメリット
✔ ブラッシュアップしながら、ジェット機の勉強ができる
✔ 日本での型式訓練の際、気持ちに余裕を持って取り組める
✔ タイミングが良ければ、東南アジア等で就労チャンスがある場合がある
📌 ここまでのケースを想定する場合、はじめのライセンスはFAAでの取得を勧めます。
➡ ATP取得には1500時間必要ですが(その他要件は要確認)、タイプレーティングはプライベートにも、コマーシャルにも付けることができます。

3. 地上職への応募
とにかく航空業界に足を一歩踏み入れてみる、という方法もあります。
乗員として採用されることを期待するのはあくまで心の中だけに留めて置き、一生懸命仕事をして実績を出したのち、信頼できる上司などに相談するのも良いかもしれません。
面接では『パイロットへ挑戦する気持ちはもうないのですか?』と必ず聞かれます。
業界にいることがその後の身動きを不利にする可能性もありますので、よく考えてください。
使用事業会社はアリか?
エアラインと使用事業会社は別物と考えた方がいいと思います。また単発機で沢山の時間を持っていても評価されにくいです。(単発機を使用する使用事業に就職する場合は、その道でエキスパートになる方が圧倒的に多数です。)
双発ターボプロップ以上の運航ができるなら、アリかとは思いますが、、、どうなんでしょう。わかりません。
使用事業ならば、海上保安庁を検討した方がエアラインだけについて考えるなら有利だと思います。
注意すべきポイント
✅ JCAB計器まで終了したら、全て終了と思い込まないこと
✅ 海外ライセンスにタイプレーティングを付けても日本での就職に直結することはない
✅ 身体検査、英語証明、特定技能の更新は必ず行っていく
✅ 英語は費用を掛けずに取り組めるアピールポイント。毎日の日課に取り入れる

4. 仕事と準備のバランス
計器まで取得した段階で、相当の訓練費用が捻出されたと思います。
この先は仕事と並行しながら上位らセンスへの挑戦や英語、技能証明の維持、航空会社への応募を行ってください。
タイプレーティングについて
✔ 訓練校は自分で探してください。検索をかけると色々出てきますが値段で選ぶのはNGです。機種は今なら737か320が無難ですよね。
https://panamacademy.com/ では日本人の個人訓練も受け入れ実績も豊富なので、多くの情報が集められそうです。
✔ 日本で仕事をしながら余裕のある期間設定をして座学とプロシージャーをしっかり固めておくのがポイントです。それができない場合、何がなんだか分からないまま「訓練終了」となります。
海外での就職について
未経験者が海外のエアラインに就職するのは簡単なことではありません。が、多くの日本人パイロットが活躍しているのを知っています。
ご存じない方はFly Gosh(https://www.flygosh.com/) というサイトを訪問してみてください。
Fly Goshは世界の航空各社の求人情報、面接のアドバイス、最新の航空ニュース、そして航空クルーのライフスタイルなど、多岐にわたるコンテンツが掲載されています。(Fly Gosh自体はパイロット以外の情報も多く含まれますが、歴史もあり、信用のあるサイトです。)
中には未経験募集のほか、『Type Rating + 500時間程度のタイムビルド』 がセットになっているプログラムが時々出てきます。(Pay to Flyなんて表現されています。)
これには相応の費用がかかりますし、筆者も実情を知りません。『Pay to Fly』については賛否両論色々あるようですが、一つの情報として共有します。
年齢、費用、仕事、家族、、、多くの悩みを抱えながら訓練を進めてきたと思います。
最後まであきらめず、一人でも多くの方が希望の空で活躍できることを祈っています。